しょこら@(@syokora11_kabu)です。
先週の日経平均は4勝1敗、とりあえず21,000円台は押さえてきた雰囲気の一週間でした。NYダウも金曜日、ついに26,000ドル台に乗せてきました。
こう見ると、ものすごいV字回復ですな( ゚Д゚)
株ブログ界でも「ようやく含み損から脱出しました!」もしくは「もう少しで水面下から顔を出せそうです」という明るいコメントが、そこここで見られています。
いやー、暖かい春も近いし、何より何より。
さてそんな中「クラフト・ハインツ(KHC)」が第4四半期の決算にて赤字+減配+不正会計疑惑というトリプル役満をあがって前日比▲28%の大暴落を投資家に食らわせる、という驚きの展開がありました。
配当投資をしている立場からすると、全くもって他人事ではありません。
正直言いますと、先月ゼネラルミルズ(GIS)を新規に買い付けた時、こちらのクラフト・ハインツも比較検討対象に入れていました。クラフト・ハインツの方が利回りが良いし、あのバフェット率いるバークシャーが筆頭株主でもある「代表的なディフェンシブ銘柄」と目されていましたから。
幾つかの指標を見ながら、EPSや営業キャッシュフローの不安定さが気になって最終的には取り下げましたが、その判断が幸いしました。いや、ぶっちゃけたまたまなんですけどね。下のグラフを見ると、どう見ても稼ぐ力に問題があるのではと感じざるを得なかった次第。
ちなみにGISの営業キャッシュフローの推移はこちら。
ただ、不正会計疑惑までセットで出してくるとは。まさに泣きっ面に蜂、もしくは当たり屋による事故、としか言いようがない事案です。また減損損失による赤字計上も、普通に情報収集している我々個人では到底分からない部分ではあります。
とはいえ、いくら株主を最優先に重んじる米国企業だろうが、儲かっていなければ減配するという経営判断を取るのはごく当たり前であること、よって個別株を買う時は先ず各種指標を最低限押さえた上で、妙な動きを見せていないか探ることが何と置いても重要だという基本認識を、今回改めて心に留めました。
私が見ている最低限の指標は以下です。これは日本株でも一緒ですね。
- Revenue(売上高)
- Operating Income(営業利益)
- Operating Cash Flow(営業キャッシュフロー)
- Earning Per Share(一株あたり利益)
- Payout Ratio(配当性向)
- Return On Equity(株主資本利益率)
これらの情報を得るために使っているサイトは、以下の2つです。Morningstarは過去10年くらいに渡ってCSVで数字を拾えるので、個人的には重宝しています。
※全部英語です。
さて、当のクラフト・ハインツの今後の展開ですが、今回の減損処理や、早急に進めるとされている不採算ブランドの売却等のリストラを経て、財務状況が改善していく可能性は十分考えられます。そう考えると今のうちに仕込む典型的な "逆張り" という選択肢も、ノンホルダーとしては考えられないこともありません。
ただもう少し、本業の稼ぐ力が回復することを見極めてからエントリーしても遅くはないかな、と個人的には思っています。
懲りない私
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