しょこら@です。
今年に入ってからというもの、米国株も値を戻しつつあってちょっと買い辛いなと思っているのですが、そんな中でもいまいち冴えないセクターがあります。代表的なディフェンシブ銘柄とされる「食品加工」関連です。
今回、その中でも代表的な高配当銘柄であるゼネラルミルズ(GIS)に初参戦しました。$43.51で50株の購入と相成りました。
現在株価 :$43.24 ※2019/1/22終値
年間配当 :$1.960/株
配当利回り:4.53%(税引前)
配当性向 :52.1%
予想PER :15.59倍
実績PBR :4.19倍
配当は年4回、1・4・7・10月に権利落ちとなります。
100年以上配当を出してきた由緒ある企業
ゼネラルミルズ・・・日本人がぱっと聞いた限りではどんな商品を扱っているか想像つかないかもしれませんが、アイスクリームの「ハーゲンダッツ」といえば、誰もが知るブランドでしょう。他にも、シリアルの「チェリオス」ヨーグルトの「ヨーグレイト」など、アメリカでは圧倒的な知名度のブランドを幾つも持っています。私のアメリカ駐在時も、毎朝の朝食でチェリオスにはとてもお世話になっていました。
1856年に創業し、1929年に株式上場。100年以上に渡って世界の消費者に食べ物を届け続けている、非常に歴史ある企業です。そして、その創業以来一度も減配をしたことがありません。
もちろん、将来に渡って永続的に減配をしないという保証はどこにもありませんが、創業以来貫いているこの投資家重視の経営姿勢は、バイアンドホールドで長きに渡って配当を享受する、という投資方針の上では最も評価したいポイントであります。
売上は伸びていないが経営上の欠点は無い
ブランド力はピカイチですが、昨今の消費者の「健康志向」「廉価(PB:プライベートブランド)嗜好」を受けてか、売上はあまり伸びていません。よく言えば、好不況に囚われず手堅い安定感があると言えますけど。
本業で稼ぐ力、営業キャッシュフローは凸凹はしていますが悪くはないですよね。営業キャッシュフローマージンも16-18%で推移し、良好な水準。
配当金は、この10年で2倍以上となる伸びっぷり。さすがに永続的にこの流れを保つことは難しいでしょう。しかし配当性向は60%前後でさほど高くなく、EPSも増減はあるものの概ね漸増といった感じ。
株価の5年チャートです。2018年に入ってから大きく値を下げて、今は$40台前半にとどまっています。競合に追われて売上進捗が思わしくなく、投資家に先行きが厳しいと捉えられていることの証左かと思います。
PB等の安い商品に押されて売上が低迷しているという点、確かに事業環境は厳しいですが、過剰に悲観視することではないと個人的には思っています。廉価品との価格競争よりも、ブランド力の強い商品で勝負していく方が、概して利益率は高いですし。
アイスクリームでは既に「ハーゲンダッツ」という強いブランドを持っていますが、他の食品ブランドでも、その付加価値を認められて、リピーターをガッチリ捕まえられるか?
ゼネラルミルズは昨年、自然食ペットフード会社ブルーバッファローを買収してペットケア業界に再参入しました。将来の高齢化社会では、この自然食・健康食というキーワードがよりクローズアップされるでしょう。この分野での商品開発・M&A、ならびにブランディングが重要なのかなと考えます。
安い時に「配当ジェネレーター」を仕込む
市場が低い評価を下している株を敢えて買う・・・逆張りと言えばそれまでかもしれませんが、高い配当金を安定的に払い出す優良な会社を、自分が割安だなと思ったタイミングで仕込むだけです。「逆」でも「順」でもどちらでも構いません。今後もこちらの銘柄は、$40前後であれば適時買い増したいと思っています。
将来の配当生活の原動力としていくため、バイアンドホールドの方針で、どんどん買い集めていきます!
当ブログでは、特定の銘柄を推奨してはおりません。
くれぐれも、投資は自己責任でお願いします!