しょこら＠です。
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最近の世の中には、投資を語る詐欺紛い（ないし本当の詐欺）話が腐るほどあります。特に最近は政府やメディアが殊更煽る中、投資に興味を抱くようになった初心者を狙う "投機" トラブルが後を絶ちません。
つい先日も、150万円を詐欺で失った挙句、ショックのあまり自ら命を絶ってしまった若い女性を取材した記事がネットに掲載されていました。
記事から事件の概要をかいつまんでみると、
- 2020年8月、大学生の同級生が書き込んだ「投資に興味ある人」というインスタに返信したのがきっかけで、ある男を紹介された。
- その男はLINEで「初月130万、2カ月目660万、3ヵ月目1200万稼いだ」「何もしなくてもお金が入ってくる」と豪語
- 「初期投資は3000ドルから」と言う男に対して女性が「今すぐには決められない」と返すと「9月1日までに入金すればレバレッジ4倍」「今やるのを強くおすすめ」と猛プッシュ
- 「アービトラージと言う先物取引」「約40％を月利として分配」など、難解な用語や根拠不明な数字を出して惑わせた
- 挙句、投資させるための金策（消費者金融）についても指示した
「友人紹介、インスタ・LINE」といったあたりが今どきの事件っぽいですね。
しかしまぁ、これだけ見ると、例え投資に長けた人でなくても「えっ、ちょっと怪しいやつちゃう？」と思わざるを得ない匂い満載ではないでしょうか。
月利40%って意味不明すぎる
・・・しかしながら、こういう事件が後を絶たないということは、やはり本人にしか分かり得ない事情・心の葛藤があるはずで、決して他人事の一言では片付けられないと思います。
そして、こういう話を聞くにつれ「どうすれば、彼女が自殺に至るまでの大事を回避出来たのか」という点に思いを馳せずにはいられません。彼女が親しく話せる間柄の中に1人でも投資に詳しい人がいれば果たして防げたのか、と。
もちろん、騙される人の中には「短期間で儲けたい」という欲に塗れて失敗する人もいるでしょう（そういう人には、自己責任としか言えません）その一方、強い押しに抗えない弱い人、深く理解出来ないまま勢いで応じがちの人が被害に遭わないようにするには、どうすればいいのか。
我が家にも、投資未経験の娘が2人います。
日頃から彼女たちには「投資や保険について判断に迷う時があったら、必ず私に相談して」と声を掛けています。先日も長女の社会人デビューに先駆けて、証券口座開設とつみたてNISAの申し込み、そして世間でよく知られるメジャーな投資信託についてのレクチャーをしました。いわゆる "投資の王道" です。
私がファイナンシャル・プランナー技能士（FP）の資格を取っているのは、決してそれで副業収入を得ようとしているからではありません。自分ならびに自分の大切な人を守れるようにお金の知識を身につけたいからです。
例え親しい友人からの誘いであっても、今回取り上げた犠牲者のようにトラブルに巻き込まれてしまう恐れは十分あります。お金の話は愛情友情なんてものから切り離して、正しい知識を持っている人にすべきなんです。そしてFPとは、それを有している人であることを客観的に示すための肩書に他ならないのかな、と思うのです。
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