しょこら@です。
アメリカでは昨年末から、メキシコへの壁建設予算の是非を巡ってトランプ大統領が議会内で対立、長い間政府機関閉鎖が続いていましたが、先週末にようやく米トランプ大統領が折れ、今週よりオペレーションを "一時" 再開しています。
結局5週間という史上最長閉鎖記録を打ち立てた訳ですけど、メキシコに壁を建設するための予算は確保できずじまい。給料が未払いになるという、職員にとっては散々な年末年始になっただけという結果に終わりました。
www.cnn.co.jp
そもそも、物理的な壁を作る意味なんてあるのかな、と思いますよね。アメリカとメキシコとの国境の距離は約3,000km。日本の北の端から南の端までが2,800km、どんだけ長いんだって話。それを全部壁で取り囲むというのは、およそ現実的な話じゃありません。
しかも、麻薬シンジゲートのコカイン運搬用のトンネルが山ほどあるって言うね。空から侵入するなんてことも造作の無いことでしょうし。なんせ、悪い人はそういうところだけはめちゃくちゃ頭が切れますから...。
日本は海に囲まれてて、そういう点は良かったかなと。まぁ逆に攻め込まれたら逃げ場も無いんですけどw
ところで私もメキシコにはしばしば出張に行きますが、あそこは噂通り「ヤバい」国だと思っています。どれくらいヤバいのかというと、現地の人間曰く
【軽度】
同じコンビニで一週間のうちに5回強盗が起きた。
【中度】
州境を車で運転していたら、山賊が出て身ぐるみ剥がされた。
【重度】
マフィア間の抗争で街中でロケットランチャーをぶっぱなされてバスが燃えた。
ということが普通に起きるくらいヤバいです。実際に私の知人の同僚が路上にマキビシを置かれて襲われたとか、おいおい北斗の拳の世界かよ、といった話がシラフで出てきて笑えません。幸い私はまだそのような目には遭っていませんが、出張の際には「同じ道を使うな」「同じ店を使うな」「強盗に渡す用の財布を持て」「身なりは極力貧しく」という教えの下、毎回緊張気味に旅程をこなしています。
ぶっちゃけ、そんな修羅の国とは極力関わりたくない…んですが、我々が株式で投資しているアメリカ経済の将来は、彼らメキシコ人を始めとするヒスパニック系が支えていくことになるということだけは忘れてはいけないと思っています。
2060年には、アメリカの4人に1人がヒスパニック・ラテン系で占められるまでに増加します。今もメキシコとの国境にあるテキサス州に行くと、お店で働いている人が皆メキシカンで、本当に今自分はアメリカにいるの?と変な錯覚を覚えるほど。
またフロリダにあるディズニーワールドも、時期によっては、メキシカンなゲストで溢れかえっています。
※United States Census Bleauより https://www.census.gov/en.html
一方、メキシコはアメリカへの自動車輸出国としても確固たる地位を獲得しています。アメリカで走っている車のうち、7台に1台はメキシコ生産品(2017年米国車両販売1,723万台 内メキシコ生産品232万台)ですし、メキシコに拠点を構える部品メーカーも山ほどあります。メキシコ無くしてアメリカの自動車産業は成り立ちません。
白人至上主義のトランプ大統領は必死ですが、一投資家として、また業務上関わりのあるビジネスマンの一人として、アメリカの更なる発展のためにもなんとか良い関係を維持して欲しいと切に願う今日この頃です。
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蛇足ですが、ヒスパニックの女性もかなり美人なんですよね。ちょっと彫りが深いので好き嫌いは相当分かれますけど!以下の方なんてどうでしょうか?
Vianey Vazquez(2015 Miss International Mexico代表)