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元海外駐在員が考える「英語への向き合い方」TOEICのスコアよりずっと大事なもの

しょこら@です。

今回は投資とかマイルの話ではなくて、英語の話です。
ブログを拝見していると、皆さん英語やそれ以外の言語を嗜んでいる方も多いようです。そんな方は、ただの戯れ言として読み流して下さい。

私は、海外営業系の仕事に就いています。
現在の会社に転職してからずーっと携わっていますので、かれこれ20年近くになりますかね。

当然英語は日常的に使わなければいけないので、まぁ人並みには出来ますけれど、おもいきり「日本人英語」です。TOEICも一応820点持ってはいますが、社内でも若い人で900点後半の人は珍しくありませんし、社内英語化を強力に推し進めた楽天に至っては、社員の平均点が830点、つまり900点台が当たり前という世界です。私のようなスコアは、決して胸を張って言えるものではありません。

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ただ、実際に英語を使った仕事をしている立場として、TOEICの学習で得られるであろう知識のどれくらいが活かせているかというと、正直うーんという感じです。体感的には1/3も無いかもしれない。

むしろ、海外の人たちとコミュニケーションする上では、スコアなんか関係なく、もっと大事なものがありますよ、という話です。

 

英会話の80%は「度胸」

吉本芸人の出川哲郎さんが、街行く人達に、英語で声をかけるTV番組はご存知でしょうか。
文法もボキャブラリーも滅茶苦茶、私たちが聞いても滑稽すぎる英語で話しかけまくるのですが、私はあれを「素晴らしい」と思って見ています(勿論、大笑いしながら)

何が素晴らしいって、あの誰に向かっても物怖じしない度胸。
言葉がたどたどしくても、相手は彼が何を言おうとしているか聞き取ろうとしてくれるし、うまくいけば理解してくれることもある。スルーされる場合も多いですけどね。

私たち日本人にとっても、知らない海外の人が、道端で一生懸命日本語で話かけてきたら、こちらも何を言おうとしているか、何とかして分かろうとしませんか?

誰とでも、相手の顔を真っすぐ見て話かける度胸・勇気(勿論、誠実さは必要です)があれば、外国語で話す土台のかなりの部分が完成している、と思います。

私の仕事の相手の1/3くらいは日本人じゃない人たちですが、初対面の人も頻繁に会う人も、会う時は100%、笑顔でガッチリ握手してから世間話を始めるのが当たり前です。恥ずかしいなぁと思いながら目を伏せて無口でいると「アイツは俺と会うのが嫌なのか」と、思われてしまいます。

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残り20%は、中学レベルの文法と語彙力

度胸さえ身につけば、あとはテクニックだけ!

私がメールや会議で使う英語は、中学時代に習ったような、めちゃくちゃ基本的なものばかりです。主語、動詞、目的語(補語)たまに関係代名詞や不定詞など。

最初の英語での会話は、実際にメールに書いた内容を、口に出して読む程度でした。どれもこれも、似たり寄ったりのパターン・構文だったと思います。そして徐々に、それが空で言えるようになりました。
慣れてくると、ちょっと凝った表現を、メールで使ったりします。で、余裕があればそれを実際に会話の中で使ったり・・・その繰り返し。

書く→読む→書く→読む、を延々と続けることで、「あー、こういう時はこの語順で言えばいいのかー」という感覚が養われてきます。
相手が居なくても、独り言のように呟くだけで、十分訓練になりますよ。

ただ、私自身とにかく弱いと自覚しているのは語彙力
例えば、最近トランプさんがしきりに吠えている「貿易赤字」また新聞でよく見出しを賑わす「粉飾決算」それぞれ英語でtrading deficit、window dressingですが、こういう言葉がスッと出てくると、ニュースを見聞きしたり会話をする中でも、ずいぶん楽になると感じます。

この分野の勉強は、もはやエンドレスと言っても過言ではない。
今でも毎日帰宅後、ブログを書く前の1時間は単語・イディオムの学習に充てていますが、未だに分からない(出てこない)言葉がたくさんあります。
更に言うと、これは歳を取るにつれて失われつつある、記憶力との戦いでもあります(´・ω・`)

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まとめ:英語コミュニケーション力UPの為に

以上が実際に英語を使って仕事をしている私の個人的な経験則ですが、まとめると

  1. 外国人に対して物怖じしない「度胸」をつける
  2. 「中学レベルの文法」でいいので、書き読みを繰り返す
  3. 表現力を拡げるための「単語・イディオム」を頑張って覚える

この3点を鍛えれば、TOEICのスコアが低かろうが英検を持ってなかろうが、日常的にやっていけるだけの英語力は身につくと思っています。