しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日もブログをご覧頂き、ありがとうございます。
さて現在のところ、私の海外株式のポートフォリオは(自分で言うのもなんですが)かなりセクターに偏りがあると認識しています。
うん、知ってる。ABBV買い過ぎたって・・・
別に悪いことではないんですケド、ちょっと美しくないなって。食事と同じで、もう少しバランスよく取っていきたい・・・ので、今後は出来るだけ医薬品以外を中心に買い増していきたいと反省しております。
もう一つ、この円グラフを眺めながら感じた私の銘柄選好のトレンド。それは
自分の生活に身近な企業を中心に買っている
という点。
私はタバコは吸いませんが、医薬品・食料品・通信・消費財・小売・サービスなど・・・ことごとく生活圏内にある企業を買っているのが見てとれます。自分に縁があり、その強いブランド力に確信を持った上で購入したがための結果ではある。
ただ、世界を見渡すと本当にいろいろな企業があることですし、もう少し幅広い視点で投資対象を探っていかねば、と感じる今日この頃であります。
・・・そんな訳で、もっか自分の中で関心度の高いセクターが一つあります。
航空宇宙・防衛です。
あー、中二病が始まった予感
防衛力は、国の存続のため必要不可欠!
悲しいですが、人が二人、国が二つある限り、大なり小なりの争いは避けられません。自らを守るための防衛力(軍隊)は、国として欠くべからざるものです。
投資ブログであるこの場で、軍事力を持つことの是非について議論をするつもりはありません。しかし現実として世界各国、毎年のように軍拡を進めています。
中でも世界最大・最強の軍隊を擁する米国には、当然ながら、それを支える巨大な防衛関連企業が数多くあります。主だったところを挙げると、
Ticker | 銘柄名 | メイン領域 |
BA | ボーイング | 旅客機 |
LMT | ロッキード・マーチン | 戦闘機、人工衛星、ミサイル |
RTN | レイセオン | トマホーク・ミサイル、レーダー防衛システム |
HII | ハンチントン・インガルス | (原子力)航空母艦 |
NOC | ノースロップ・グラマン | 無人偵察機、サイバー防衛 |
GD | ゼネラル・ダイナミクス | 戦車、潜水艦 |
しばしば耳にするものもあれば、聞いたことのない会社名もありますよね。
例えば、戦闘機。
戦闘機と言えば、何といっても『F-35』!。これ、ロッキード・マーチンが中心となって開発され、ヘッドアップディスプレイによる360度マルチビューやステルス能力などの最新技術が搭載された、今後の空中戦の主力となる機体です。2011年に初号機が米空軍に納入され、2070年までの運用が計画されているんだそうです
また、それを迎え撃つミサイルを作るメーカーも当然あります。世界最大のミサイルメーカーであるレイセオンは、コマンド・センターとトマホーク・ミサイルを組み合わせた迎撃システムを米軍に納入しています。映画『シン・ゴジラ』でゴジラにぶち込んだシーンもありましたよね。あんなやつです。
まったくきいてなかったけどな
セクターの強み・弱み
さて、この「航空宇宙・防衛セクター」ですが、メリット・デメリットは何があるでしょうか。ざっくり分けると、以下のようなものが思いつきます
【メリット】
- 市況に拠らず、安定的に事業が成り立つ
- 国との契約は大半が長期で、事業の先行き・利幅が見えやすい。
- ほぼ独占状態。「母艦はHIIへ、戦車はGDへ」といったように兵器カテゴリ別に発注先がほぼ決まっていて、競争がほとんど無い。
【デメリット】
- 政府の予算・購買計画に左右される。予算圧縮されると苦しい。
- 大幅な事業拡大が期待しにくい
米国は、実は巨額の財政赤字を抱えて大変な状況です。2019年3月末時点の累計債務額は、なんと2,400兆円!しかもトランプ大統領は湯水のように予算を確保し、毎年この金額は膨らんでいます。大統領選でも、この財政赤字の解消が常に争点になっていて、将来的に軍事予算にメスを入れようとする展開は十分予想されます。
まぁそうはいっても、そこは自立を重んじるアメリカ人、誰しも国家防衛の重要性は分かっています。軍縮なんてことには絶対ならないだろうと見ますがね。
投資家としての「うまみ」は何か
次に、このセクターに投資すると何が期待できそうか、を考えてみました。各銘柄の指標を眺めてみると、共通して以下のような特徴がみられます。
- 売上高はなだらか(ほぼ横ばい、ないし漸増)
- 利益率や営業キャッシュフローマージンが高い
- 配当利回りは高くない。だが増配率が非常に大きい
- 株価がとても高い
これらを示すデータとして、ボーイング(BA)ロッキードマーティン(LMT)そしてレイセオン(RTN)各銘柄の指標を幾つか比較してみましたので各グラフをご覧下さい。(※数字は全てMorningstar.comのサイトを参照しています)
先ず売上高です。民間向け旅客機ビジネスを6割ほど手掛けるBAは順調に売上を伸ばしていますが、LMTやRTNはガチガチの横ばいであることが分かります。
次に営業キャッシュフローマージンの推移です。10%前後で安定的に推移しています。国家を相手に独占的に事業を手掛けるだけに、価格競争に晒されることなく長期の利益計画が立てられる強みがここに表れています。
配当金のグラフです。BAはこの9年間で4倍、LMTも同じく3.5倍と素晴らしい増配度合いを示しています。この伸びが続くかは分かりませんが、このような株主還元の姿勢は特筆すべきではないでしょうか。
配当性向はやや振れています。しかしそれでも40~60%と問題無いレベル。
以上を踏まえ、航空宇宙・防衛セクターの期待値は以下になると私は考えます。
株価、利回り、連続増配年数を比較する
さて、上のグラフで挙げた3社を含む、航空宇宙・防衛銘柄各社の株価・利回り・配当性向・連続増配年数を一つの表に整理してみました。
各社とも、株価は$200~400と非常に高い水準になっています。それだけの価値がこれらの企業にはあるということでしょう。利回りは1%台半ば~2%強と決して高配当とは言えませんが、長期的な増配の余地を考慮すると、今から仕込んでおくという選択肢は有りではないかと考えられます。
かくいう私も、特に戦闘機(LMT)とミサイル(RTN)には特段の興味を持ってウオッチしています。これらの株価に調整が入るようであれば、是非とも数株単位で少しづつ拾えればと思います。
我がPFの特攻用兵器となることを願いつつ・・・
当ブログでは、特定の銘柄を推奨してはおりません。
くれぐれも、投資は自己責任でお願いします!