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(9283)日本再生可能エネ投資法人がTOBで上場廃止?「強制撤退」に備えて考えよう


しょこら@です。
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この時期は、2022年3月期決算発表の真っ最中。増・減配やら株主優待廃止やらネタには事欠かず、投資家悲喜こもごもの様相を呈しています。

そんな中、私も違う意味で "やられました"

今回の主役は(9283)日本再生可能エネルギーインフラ投資法人。私が保有している【太陽光発電投資枠】3つのインフラファンドの内の1つ、になります。

5/12に、こちらの文書がリリースされました。



合同会社アールジェイ7号(以下「アールジェイ7号」又は「公開買付者」といいます。)による、本投資法人の発行済投資口の全てを対象とする公開買付け(以下「本公開買付け」といいます。)に賛同し、かつ、本投資法人投資口を保有する投資主の皆様に対して本公開買付けに応募することを推奨する旨の意見を表明することを決議いたしました。


『公開買い付け』
いわゆるTOB(Take Over Bid)です。

TOBとは、事前に「買付期間」「買付株数」「買付価格」を公開した上で、対象となる株を持っている株主に売却を促しつつ、取引所外でそれらの株式を買い付けるという仕組みのことです。


第三者が、ある会社を買収・子会社化したい場合、その株を公に大量に買い付ようとすれば、それに乗じた買いまで入って株価が一気に吊り上がってしまう恐れがあります。それを避けるため、予め一定の価格で場外で買うことを宣言してしまうのです。更に、少しでも多く買い付けるために、個人投資家等が持っている「浮動株」を手放させるようその価格を "敢えて高めに設定" します。いわゆるプレミアムと呼ばれるもので、通常+30~50%程の上乗せが考慮されます。

今回、買付者であるアールジェイ7号の親会社として『リニューアブル・ジャパン』という、再生可能エネルギー発電所の開発、発電、運営管理を手掛ける新興企業がいます。彼らの事業拡大の一環として、ファンドを丸ごと買い占める手に出たのだと思われます。

もしこのTOBが成功すれば(※今回、公開買付者は総発行口数の2/3を買付の下限に設定、これを下回った場合はTOBされないことになる)同投資法人は上場廃止となります。上場廃止の株を持っていると色々ややこしいので、そうなる前に手放すのが基本路線。


さて今回、TOBのために彼らが決めた「公開買付価格」は1口115,000円。昨日の終値が104,000円でしたから差額は11,000円=約10%。これは正直、プレミアムとしては低い水準です。

ですが、同ファンドが同時に2022年7月期の分配金を無配とする発表をしたことから、もはや保有の意味は無いと判断、さっさと売却することにしました。


平均買付単価100,782円 x 7口を1口114,500円で売却したので、税引前ベースで+96,026円の利確にはなっています。が、正直不本意な取引です。

この利確によって得られたキャピタルゲインは、たかだか分配金2年分程度の金額(※マイルールでは10年前後)安定した不労所得のソースとしてこれからも稼いでくれる筈だったのに、半ば強制的に召し上げられてしまいました。


これまで当ブログでも「含み損は、利確するまではマボロシ~」「長期投資だから気にしないゼ」等と呟いてきました。確かにそれらも考え方としては間違ってはいないものの、自分の意思に反して取引を迫られる場面は多々あります。

  • 個別株:「倒産」「M&A」「合併」「スピンアウト」「上場廃止」
  • 投信・ETF:「償還」「上場廃止」
    etc..

投信だからといって安心は禁物なのだ!


私は今回の件以外にも、保有していた米国株が突然合併によって勝手に一般口座に振り分けられ、泣く泣く手放したという憂き目に遭った経験があります。

www.haitou-mile-car.com


このような事態は(当たり前ですが)全く何の前触れもなく投資家を襲います。どれだけ含み損を抱えていようと、有能な金のなる木であっても、売る以外の選択肢が無いという現実・・・過度な集中投資においてはこんな逃げ場のないリスクがあるという点を心に留めておくべきだなと再認識した次第です。

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