しょこら@です。
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今週26日、米国の航空宇宙・防衛最大手のロッキード・マーチン(LMT)が2021年度第3四半期の決算を発表しました。しかしその数字がコンセンサスを大きく下回ったことにより、株価が暴落してしまいました。
グラフを見ても、まさに東尋坊と呼ぶにふさわしい断崖絶壁ぶり・・・
そこで今回の記事では、同社の決算内容を眺めつつ、果たして買いに値するか?ホールドしていても大丈夫か?について考えてみたいと思います。
果たしてLMTは買いなのか
始めに結論として「LMTは買いか否か」について私見を述べさせて頂きます。
・・・前もって言っておきますが、私はここのホルダーです。ポジショントーク三割増しの記事となっている点は予めご承知おき下さい。加えて、投資におきましては自己責任・自己判断でお願いします。まぁ賢明な読者の皆様におかれましてはこんな駄記事一つで買いの判断を下すなんてことは無いと思いますが(笑)
・・・という振りをした上で、
かえる先生、LMTはいつ買えばいいんですか?
今すぐ買えッ!
本当に買った読者からクレームが来ても知らないわよ…
さて、私がそう考える理由は主に以下3つ。
- "軍事大国" 米国において他を寄せ付けない唯一無二のポジション
この会社が無くなることは、米国が無くなるということ - 顧客は世界各国 "長期契約が基本" で、納品の前後は珍しくない
当面の主力「F-35」の納入も、2035~40年まで続く。 - 盤石の財務状況、長期の増配余地有り
配当性向40~50%。キャッシュフローも潤沢
これらの点は、過去弊ブログでLMTに触れる度に強調してきた点です。もう一つ挙げるなら、同社の株価はここ数年350~400ドルの間をいったりきたりしています。長いスパンで見れば、320~330ドル台はリーズナブルな水準ではないかと。
今回の決算でなぜ「やらかし」たのか
そもそも今回の決算の何が市場のネガティブな反応を呼んだのか?同社のプレスリリース資料を引用してみます。
Net Sales(純売上)は前年同期比で▲2.8%の微減。うーん、そんなにインパクトのある数字でもないですな。一方でNet earning(純利益)Diluted earning per share(希薄化後1株あたり利益)が6割以上も減少。やっぱりここでしょうか・・・
同社は今年8月、外部の金融サービス会社との間で、退職者への年金サービス購入契約を締結、将来的な年金債務を譲渡することを発表しました。その際、第3四半期の決算にこの処理に関する営業外費用を織り込むとしており、今回その金額が反映された格好となります。
要するに本業によるロスではないということですね。EPS激減によって投資家達に過度の懸念を抱かせないよう、続くスライドでは20億ドルの自社株買いに加えて配当金の原資も確保し、還元率が100%を超えていることを説明。株主への還元姿勢をことさら強調しています。
本業の売上減少の主要因たるサプライチェーン問題は、製造業ならどこでも直面している話です。同社も15億ドルの費用を充てて正常化を目指すと述べていますが、当面の伸び悩み(2020年654億ドル➔2021年670億ドル➔2022年660億ドル)が避けられない点、投資家から冷ややかに取られたのでしょう。それでも例年並の営業利益はしっかり見込んでいます。
The company expects 2022 net sales to decline from expected 2021 levels to approximately $66 billion and 2022 total business segment operating margin to be approximately 11.0%.
(2022年の売上は、2021年の水準から減少となる660億ドル、全セグメントによる営業利益率を凡そ11%と見込む)※同社プレスリリースより
これらのように、幾つかのネガティブファクターがあった今回の決算ですが、おしなべて見るとここ1~2年に限った一過性の問題に過ぎず、配当に軸を置いた長期投資の対象としては特に憂慮すべき内容では無いと個人的には感じています。
例えば地球上から戦争が無くなるとか、同社の持つ軍事技術の優位性が揺らぐような競合が出てくるとか・・・まぁ、残念ですが、そんな同社の屋台骨を揺るがすような事態は万が一にも起こり得ないでしょう。世の中の有事を対象にした事業に投資するのは多少気が引けつつあるも、これも一つのリスク分散(?!)引き続き、ガチホの方針でまいります。
何より、F-35への投資って厨二病っぽいもんね←