しょこら@です。
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今週、私が保有中の米国個別株の中で最大の構成比を占めていたT(AT&T)に、大きなニュースがありました。
メディア事業として保有していたWarnerMediaを切り離し、ネイチャー系番組で知られるDiscovery Inc.と統合させることを発表したのです。
1000億円超という巨額の買い物となっていたWarnerMediaはTの損益にとって大きな重しになっていましたから、単純に考えて今回の動きは「財務の軽量化(事業の集中)」ということ。加えて、Tの株主に対して新会社の株式が無償で割り当てられるというサプライズニュースも相まって、総じて前向きに捉えられるのかなと一瞬思ったのですが実際はその真逆、ナイアガラのような怒涛の売りが炸裂しました。
スピンオフした後の配当方針として、現状の半分以下の利回りになる見込みであることが分かり、減配を嫌気した投資家が一斉に売り浴びせた模様。高配当目的でこちらの株を持っていた投資家(※私含む)にとって、大きなモチベーションダウンとなったワケです。
「Tをどうするか問題」
実際にこの統合が実現するのは2022年半ばだそうで、あと1年くらい猶予があります。いきなり売りの判断を下さなくても、じっくり考えればいいのにと思いながら、ここ数日の株価の動きを眺めておりました。
とはいえ、やっぱり
「はて、今後どうしよう」
という気持ちにはなりますよね。
このまま持ち続けても、貰える新会社の株式は前回のRTNの時に私も経験したような、一般口座扱いという面倒な存在になります。そして元のTの株もおそらく、スピンオフするタイミングで減配、からの株価暴落という流れは避けられないでしょう。だとすればここは一旦、以後の株価と相談しながら段階的に処分していくのがいいだろうという考えに至りました。具体的には、私の買値(30ドル)よりも上になった時点で50~100株づつ売っていく。そしてスピンオフした時点で、Tの株価が利回りが5%相当となる水準に大きく下げれば、再び買い戻す作戦です。
さて、方針が決まれば、次にTを処分した資金の行き先をどうするか?
最有力は、もっか買い進めている高配当系のETF(QYLD、SPYD、PFFD、SRET)なのですが、それだけではどうにも芸が無い。ということで、先週は色々と個別株を物色しておりました。
決してネタ投資家ではありませんので...(説得力無)
でも、敢えて個別株に資金を投じるなら、ETFにはない特徴的な位置付けが欲しいんですよね。「大きな株価の成長や増配が期待できる」とか「事業が特に自分好みである」とか、「飛び抜けて利回りが高い」とかね。そんな、尖ったキャラクターを持つ銘柄をETFと織り交ぜながら、投資への熱を維持していきたいんです私は。
そんなこんなで検討した挙句、ある銘柄にエントリーしてしまいました。
ちょっと危険な匂いのする高配当株
OKE(ONEOK Inc.:ワンオーケー)
・・・なんだか某アーティストのような(?)社名ですが、100年以上の歴史を有し、あのFortune 500にもリストアップされている由緒ある企業です。いったいどんな会社かというと『天然ガス液(NGL)の供給システムサプライヤー』。米国中南部を中心に、パイプライン・加工工場・精留塔・貯蔵施設を所持・運営しています。NGLの生産者とエンドユーザーをつなぐ、中間業者という立ち位置ですね。
NGLは石油・石炭といった旧来のエネルギーから太陽光などの再生可能エネルギーへの移行の間を埋める存在として、これからの需要も底堅く推移すると言われています。まさに長期投資向きな銘柄じゃありませんか。それに、税引前で7%、つい数か月前までは10%を超えていたという、Tに並ぶその利回りの高さが大きな魅力。
ただですね・・・以下のグラフを見ると、正直言ってその魅力も一気に吹き飛ぶくらいドン引きしてしまうのです。
注目すべきは、配当性向のスケール。
ここ10年近く、ずっと100%超え
2020年なんて、1株あたり利益$1.42に対して$3.74もの配当を出しています。配当性向は実に250%!えっ何、ココの経営者、怪しい副業でもやってんの?
失礼な物言いで大変申し訳ございません
にもかかわらず、過去の配当推移は「18年連続増配」そして「25年間減配無し」なんていう、よく分からない実績を叩き出しています。一体どうやって支払ってんのかなぁと思いながら同社のバランスシートを眺めていたところ・・・
※左の数字が2020年通期、右の数字が2019年通期
配当金の倍額ものlong-tem dept(長期社債)を発行しているのがわかりました。特に2018年以降グンと増えてます。
とはいえ、電力やガスのようなインフラ系公営企業は設備維持のための資金が必要ですから、多額の社債を発行すること自体は珍しくはないです。私が投資しているNEEもOKEの3倍もの社債を発行していますからね、額も普通ではある。
しかし、さすがにこれはいわば「配当金の前借り過ぎじゃね?」と思うのですがどうなのでしょうか。確かに営業利益率は30%近くありますし、毎年20億ドルほどのキャッシュを創出出来ているようなので、本業としては底堅いとは言えます。でもやっぱりこれはやり過ぎでしょう?投資対象としてはリスク有り、として近付かない方が無難に違いない・・・
なーんて☆🐸
「ま、これくらい尖ってないと個別株やる意味ないよねー」という謎理論(←)で、このたびネタ投資家しょこら@、エントリーを敢行いたしました。儲ける力はあるようですし、税引前5%くらいまでの減配は許容しつつ長期保有していこうかなと考えている次第です。
賢明な読者様におかれましては決してこのような暴挙は真似なさらぬよう、くれぐれもご注意の程。そして、私の行く末を嘲り笑るのがよろしいかと存じます。
さすがにこれは、誰も真似しないですわね♡