しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日も当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。
こちらは、私のサラリーマン人生における最大級の失敗談を綴った衝撃(笑劇?)のストーリー、後編である。
前編はこちら。
【これまでのあらすじ】
- しょこら@は、出張先のサウジで顧客から「友達」を紹介され、初めて訪れるドバイをの街を案内してもらうことになった
- ドバイで会った「友達」は実は40前後のBBAだった
- そのBBAにいきなり「部屋に行こう」と誘われた
- 晩飯の間も、貴重なドバイでの時間を失うことに苛立ちを隠せないしょこら@
- 遂に焦りが頂点に達した彼は「風俗に連れて行って欲しい」と頼んだ
- BBAは渋々了承し、タクシーに乗って二人で行くことになった →今ココ
さて、TAXIに乗った二人が向かった先は、俺が出張前からインターネットで綿密に下調べをしていた、とあるバーである。
ここで、ドバイの風俗事情をご存知でない読者様のために、簡単にそのシステムを説明しよう。イスラム圏では、風俗どころか、女性が人前で肌を見せること自体厳格に禁じているということは皆さんもご存知の通りである。特にアッラーのお膝元サウジでは、日中に女性が外を歩いているのを見かけることすらままならない。
だが、そんな中でもドバイは全くの別世界だ。短パンの女性を街中で見かけるなど、イスラムさを微塵も感じさせないような、近代的な大都市である。
そんなドバイにおける、風俗。
そのカテゴリを一言でいうと「出会い系バー」である。
一見、広いオープンスペースのある、普通のバーだ。
そしてその屋内に、オネーチャンがわんさかいる。
だがそれだけなら、どこの国にでもある連れ出しバーと何ら変わりが無いと言われるかもしれない。だが、ドバイのそれは一味違う。では一体何が凄いのかというと、オネーチャンの人種の幅広さである。まさに「国際都市」ドバイ・・・文字通り、世界中の国々を代表するオネーチャン達が、そこに集結しているのである。
中国・韓国・タイといった、日本人にとってホッとする風貌の「アジアチーム」
お人形のようにスリムでありながら、出るところはキッチリ出ていて生唾モノのボディを誇るロシア・東欧系の「東欧チーム」
過激な衣装と陽気なノリで、とにかく何でも楽しもうが主義の「ラテンチーム」
その野獣のような鋭い目つきからとかく敬遠されがちだが、とある友人に ”意外と人情深い" "最強の〇〇〇マシーン" と言わしめるほどの「アフリカ黒人チーム」
まさに夜のワールドカップ
それが、ドバイのナイトスポットの凄さである。
※ちなみに、我らが日本は不参加
参考までに言うと、ドバイでの風俗はズバリ法的にはアウトである。しかし、これは決して風俗などではない。単なる「たまたまバーで会った二人が織りなす、自由恋愛」に過ぎない。とはいえ、このあたりはグレーなところで多少のリスクはあるので、当ブログを見てドバイ行きのチケットを手配しようとしたせっかち君は、どうかくれぐれも注意されたい。
・・・・・
話を元に戻そう。
TAXIに乗った、BBAと俺。
街中を20分ほど走ると、とあるホテルの1階部分に立派な入り口を構える、件のバーに到着した。俺の中で、一気に緊張感が高まってきた。
入り口でパスポートを見せ、コワモテのお兄ちゃんによる身体チェックを受けた後、おずおずと室内に進む。果たして、その長い廊下の先にあったのは・・・
まさに魅惑のワンダーランドだった!
\ 女の子のいない、普通のバーの絵で申し訳ありません /
中央に、幾つかのテーブル(立ち席)があり、それらを取り囲むように、壁際にたくさんの椅子が並んでいる。オネーチャンたちはそこに座り、テーブルにつく羊を虎視眈々と狙うヒョウの如く、入ってくる男たちをじっと見つめている。
俺は、自分の身体の中の血が沸騰し始めるような感覚をおぼえていた。
\ 実際には、こんなにケバイ子ばかりではありません /
胸の高まりを抑えつつ、あるテーブルに陣取った。すると間もなく、何人かの女豹が羊・・・もとい、俺の元にやってきたのである。
き、来たかコレッ!
・・・と思ったが、女豹たちは踵を返すように元の席に帰っていってしまった。「まだ食べ頃ではないと思われたのかな?」などと羊らしからぬことを考える俺。
その後も、何人もの美女が俺のテーブルに代わる代わるやってくるが、どの子も、俺に声を掛けるでもなく、いそいそと戻ってしまうではないか。
おかしい。
これは何かがおかしい・・・
疑問に思っていた俺だったが・・・
しばらくして、気付いたのだ。
俺が連れてきたBBAが、彼女らに強烈なガンを飛ばしていることを!
そう、ヤツは
コレは私の獲物なの!手ェ出ししたら承知しないから!!
といわんばかりの鋭い視線で、来る美女を片っ端から追い返していたのである。
おいおい・・・
なんなのこの展開・・・
女の子たちも、最初こそチラチラ視線を投げかけていたものの、BBAバリアに完全に屈したのか、やがて俺たちのテーブルには誰も寄り付かなくなってしまった。
目の前には、ワールドクラスの美女たちが、ズラーッと並んでいるのである。しかし俺の横には、その日初めて会った中年BBAが勝ち誇ったかのように踏ん反り返っている。唯一出来ることと言ったら、ただひたすら一人でビールを煽るばかり。
・・・
・・・
・・・
酒が回るにつれて、俺はだんだんムカムカしてきた。
なぜ・・・なぜ・・・
俺は何故こんな目に遭わねばならんのだアアアァァァ!
酔いとイライラが頂点に達しつつある中、BBAが、明らかに「来ないで」という言葉を近付いてきた別の東欧金髪美女に発しているのを耳にし、遂に俺の中で何かプッツンと切れる音がした。そして次の瞬間、
俺はヤツの顔に!
手元のビールを!!
ぶちまけたのだ!!!
テメーは俺とは何のカンケーもねぇ!今直ぐここから去りやがれこの腐れ〇〇〇が!!
ぶっ壊れたマシンガンのように、怒涛のFワードを連発する俺。彼女は一瞬何が起きたか分からずキョトンとした顔を見せたが、直ぐにこわばった顔になってキッとこちらを強く睨み、何も言わずにその場を立ち去ってしまったのであった。
ふぅ・・・まったく、ヤレヤレだぜ・・・
これでようやく、じっくり楽しめる・・・
大きく息を吐きながら、新たに注文し直したビールを口にする。冷静になったその時になって初めて、俺はある事実を完全に失念していたことに気付いた。
それは彼女が、
重要な顧客のフレンドである
ということだ。
や、ヤバイ・・・やってしまった。俺はマリオに紹介された大事な友達(ひょっとしたら彼女だったかもしれない)の、こともあろうに顔面に酒をぶっかけ、一切の容赦もなく罵り倒してしまったのである。その行為の拙さに、一気に酒が醒めてしまった。
BBAバリアが無くなったからか、堰を切ったように代わる代わるテーブルにやってくるようになった美女たちを前にしながらも、俺の心は半ば上の空なのだった。
そして、帰国後。
数日が経った、ある日のこと。
マリオから「あの商談は、保留とさせて欲しい」とだけ書かれた、1通の電子メールが舞い込んできた。
それを見た上司は、あんなに上手く話が進んでいたのになぜだ!何が悪かったんだ!!と俺を激しく叱責した。その問いに、当然ながら俺は答えられなかった。まさか顧客の女友達に酒をぶっ掛けたのが失注の原因であるなどと報告書に書けるワケがない。その後も幾度となくサウジに行くよう指示されたのだが、なんだかんだと避け続け、結局二度とマリオの元に足を運ぶことは無かったのであった。
果たして俺は、あの時どうすればよかったのだろう。
とりあえず食事だけして「悪いけど、そういうことに興味は無いから」と断るべきだったのが最適解だったかもしれない。だが、代わりに金を要求されるのは間違いない。相場的には3~5万円といったところだが、金持ち事業家を友達に持つ中国人BBAのことだ、一回り高い金をせびられた可能性は高い。いやそれ以前に、そこでそんな大金を払ってしまっては、肝心の場所で使うキャッシュが無くなってしまうではないか!最も避けるべき、勝負処の不戦敗(しかもBBA要因)である!!
冒頭のラクダの人形を見るたびに思い出す、青臭かった20代でのこの痛い思い出。乾いた砂漠の国で招いた代償は大きかったが、もう二度と過ちを犯すことはないだろう。以後、知り合いを紹介頂く時は、事前に性別を確認するようになった。
アドセンスが無いからといって、相変わらずギリギリのところを攻めているワイに応援ポチをお願いしますぞーい!