【24/7】高配当株とかマイレージとか車とか【独り言】

ファイナンシャルプランナーである管理人が、趣味の車と旅行を楽しみながら、配当金による『経済的自立』まで目指しちゃいます!

砂漠の国ドバイで冒した、私のサラリーマン人生における最大級の失敗談を語る【前編】

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しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日も当ブログをご覧頂き、ありがとうございます。

先日、押し入れの中を片付けていたところ、偶然にも懐かしい品が出てきた。

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本物のラクダの毛を使った人形、である。
15年ほど前、UAE(アラブ首長国連邦)の首都ドバイに生まれて初めて出張で訪れた際、あまりの可愛さと出来の良さに衝動買いしたものだ。ちなみに色々な大きさがあって、これは5,000円くらいで中くらいのサイズのものである。大きいものとなると、数万円もの値段で4、50cmもの巨大さを誇る。

だが私は、このラクダを見る度に "ほろ苦い記憶" を思い出さずにはいられない。

それはなぜかというと、この時、俺のサラリーマン人生の中で一番とも言える
とても大きな失敗
をしてしまったからなのだ。「あの時、俺はどうすればよかったのだろうか?」と幾度なく自問自答するのだが、10年以上経った今でも未だに答えが見つからない。

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今回は、その時の経緯を回想しながら、読者の皆様から「果たして私はどうすればよかったのか」適切なアドバイスを頂ければ大変幸いに思う次第である。もちろん、以下は脚色など一切無い、純然たるノンフィクションストーリーである。

・・・・・

それは、俺が30歳手前の頃に遡る。

とある商談の交渉のため、俺は会社の命を受け、単身サウジアラビア王国に飛び立った。相手は現地で、とある製品の販売を手掛けている大物事業家である。若くして重要なミッションを受けた俺は、道中から緊張と興奮で打ち震えていた。

空港を降り立ったところで、その相手は待っていた。

オー、ショコラ@!ナイストゥーシーユー!!


髭を豊かに蓄えた、いかにもアラビア人といった風貌。見た目は京都発の某人気ゲーム主人公にそっくりである。以後、彼のことをマリオと呼ぶことにしたい。

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マリオはそのファニーな見た目の通り、非常にきさくなヤツだった。だがやはりそこは成功しているやり手事業家、押さえるところは鋭く押さえてくる。単身アウェイの交渉で冷や汗を流しながらの打ち合わせだったが、商談は何とか収まるところに収まった。最後に2人でガッチリ握手を交わし、その後、彼の提案で俺たちは一緒にディナーを取ることになった。

ショコラ@はこの後どこに行くんだい?

ドバイに1日立ち寄ってから、日本に帰ります。実は初めて訪れる国なもので。

おおー、そうか!ドバイにはマイフレンドがいるんだ!初めてだと何かと不安だろう?仕事が終わったら街を案内させるからさ!


彼はそう言いながら、おもむろに携帯を取り出し、何処かにかけ始めた。どうやらその友達とやらに私のことを伝えているようだ。さすがやり手の事業家。このあたりの行動は迅速かつ的確である。

よっしゃ!ショコラ@のことは伝えておいたから!夕方ホテルに迎えに行くって!

あ、ありがとうございます・・・


もう時効だから正直に言おう。俺はこの時、ドバイに着いたらマッハでナイトスポット(※要するに風俗)に行こうと心に決めていた。若かりし頃の俺は血気盛んで、色々な国へ出張に行く度に「市場調査」と称して夜遊びスポットのリサーチを行っていた。

当然、デビュー戦ともなるUAE訪問は貴重過ぎる機会であり、彼の提案を聞いた瞬間「ジャマされたくないのに」という思いが先に来たのだ。だがしかし、その友達とやらにおススメのスポットを教えてもらえるかもしれないからな。何より、大事なお客様の友達なのだから、無下には出来まい・・・。

少々固めの笑顔の下でそんなことを思い浮かべながら、サウジでの接待の夜は更けていくのであった。

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そして翌日。
俺は、人生初のドバイに降り立った。

砂漠の中にある国ということで、てっきり「空港周りも砂だらけ」というイメージを持っていた。しかしそんな偏見を覆すほどの近代的な街並みを目の当たりにし、俺は少なからず興奮を抑え切れずにいたのを今でもはっきり覚えている。

日中の打ち合わせを滞りなく終えた後、ホテルにチェックインした。当時、見知らぬ土地に来て最初にすることと言えば、部屋備え付けのイエローページで怪しい店を探すことだった。40~50代の皆様も、思い当たる節があるのではないだろうか?

そんなこんなで寛いでいる中、突如部屋の電話が鳴り響く。フロントから来客の知らせである。そうだ、マリオの友達と約束していたんだった。いかんいかん、初のドバイで、完全に浮足立っているぞ俺。

いそいそとエレベーターでロビーに降りる。
すると、そこにいたのは・・・

中国人のおねえs・・・いや、おばちゃんだった。
見た感じ、30代後半か・・・40前後といった風貌だ。

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ハーイ!あなたがマリオの友達のショコラ@ね?

あ・・・ハァァイ・・・ナイストゥーミーチュー・・・ 


おいちょっとまて。
聞いてないぞ。友達って、BBAだったのかよ!どうして俺が、はるばるドバイくんだりまで出て来て、おばちゃんのアテンドを受けなければならないのか・・・

しかも、彼女は会うなり俺の腕を掴んで、
こう言い放ったのである。

じゃ、今から貴方の部屋に行く?


その言葉に、俺の頭は冒頭からサーキットブレイカー寸前だった。そもそも、なぜ俺が貴様と部屋に行かねばならぬのか。理由が1mmたりとも見当たらない。

と、とりあえずご飯でも食べにいきましょう・・・


あまりの展開に面食らった俺だったが、何とかベルボーイにタクシーを呼ばせることでその場をやり過ごした。彼女は僅かに怪訝そうな表情を見せたが、とりあえず一緒に車に乗り込んだのだった。

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さて、その日の晩御飯は、彼女のお気に入りだという中華料理屋になった。道中、食い入るようにガイドブックでオススメの店をチェックしたにも拘わらず、ドバイ最初の食い物が、悲しいかな中華料理なのである。しかもめちゃくちゃ庶民風。

辛めの麻婆豆腐をすすりつつ、悶々と考える。

「俺はナイトスポット(※風俗)に行きたいんだ・・・明日にはドバイを発たなければならない・・・今晩しかチャンスは無いんだ・・・こんなところでBBAの相手をしている暇はない・・・」

面白くも無い彼女のドバイでの身の上話をぶった切るように、俺は切り出した!

食事の後に、〇〇〇(ナイトスポットの名前)に連れていってくれませんか?

・・・えっ?


ここで冷静になって考えてみよう!初めて会った女性に対して俺はいきなり「風俗のある場所に連れて行ってくれ」と頼んだのだ。それがどれだけデリカシーの無い行為であることか、賢明なる読者の皆様には容易に想像できよう。だがその時の俺は、BBAを眼前に焦燥感がバーストし、完全に判断能力が崩壊していたのである。

いいわ・・・いきましょう・・・


彼女は渋々といった感じで、俺の要望を了承した。

俺が食事代を精算している間、彼女はタクシーを呼んだ。こうして、その日初めて出会った日本人男性と中国人女性という「奇妙な組み合わせのカップル」が、ドバイのナイトスポット(※しつこいようだが風俗)という、これまた何とも「奇妙な二次会の場所」へと向かうことになったのだった。

だがしかし、そこで、我が人生でワーストと呼べるほどの大惨事が起きてしまうということなど、その時の俺には知る由も無かったのである・・・。

【後編に続く】


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