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悲しい児童虐待死が相次ぐ現代社会、児童虐待防止法・児童福祉法改正を前にして思うこと

しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日も当ブログをご覧頂きありがとうございます。

皆様は、昨年起きた、悲しい事件をご記憶でしょうか。

03月、東京都目黒区で、船戸結愛ちゃん(5)が
10月、千葉県館山市で、羽山有依ちゃん(3)が

いずれも「実の両親」の虐待により、幼い命が失われたという、あの事件です。

結愛ちゃんの事件では、部屋から「もっとあしたはできるようにするからもうおねがいゆるして」と書かれたノート(毎朝4時頃に起床し、平仮名の練習をしていた際の反省文)が見つかりました。5歳らしからぬ健気さが、更に悲しみを誘いましたよね。

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そんな子供への "しつけ" と称した虐待が後を絶たない昨今、事件を機に法改正の動きが進みました。そして、この4月から改正児童虐待防止法改正児童福祉法が適用されます。ご存知でしたでしょうか?

今回は、これらの改正法の中身に触れながら、ひたすら続く、悲しい子供の虐待問題について思うところを書き綴ってみました。どうかお付き合いください。

改正法の要旨をサラッと紹介してみます

さて、この春から適用される2つの改正法のポイントは主に3点あります。それは、児童虐待防止対策の強化を図るための「児童の権利擁護」「児童相談所(児相)の体制強化」「関係機関間の連携強化」です。具体的に幾つか挙げますと、


「児童の権利擁護」

  • 親権を持つ者が、しつけに際して、体罰を加えることを禁じる
  • 児相の業務として、一時保護解除後の当該児童の安全確保を規定する
  • 改正法施行後2年以内を目途に、児童本人の意見を聴いたり、自ら意見を述べることができる機会を確保したり、支援する仕組み構築を検討する

「児相の体制強化」

  • 児相の中で「一時保護」を担う児童福祉司と「保護者支援」の担当者を分離させ、保護者への指導を効果的に行う体制を義務づける
  • 児相への医師・保健師の配置を義務付ける
  • 児相への弁護士の配置ないしそれに準ずる措置を義務付ける
  • 児相への児童心理司の配置の基準を明確にする

「関係機関間の連携強化」

  • 連携強化を図るべき、関係機関名を明記する
  • 早期発見の努力義務を持つ者・組織を明確化する
  • 知り得た児童虐待に関する守秘義務規定を追加する
  • 児童転居時の措置として、移転先の児相所長に対する速やかな情報提供を果たすべく、要件を明記する

心身ともに非常に負荷が大きい児童福祉司からの保護者支援業務の分離、結愛ちゃん事件での職員による情報漏洩を重大視した守秘義務追加など、昨年の痛ましい事件を踏まえた要項が盛り込まれた改正案となっています。 

法律上禁止される「体罰」とは

上記の通り、改正法では体罰を禁止しています。
では具体的に「体罰」とはどのレベルまでの行為を指すのでしょうか?以下の選択肢から、貴方が体罰として該当すると思うものを選んでみてください。

  1. 口で3回注意したが言うことを聞かないので、頬を叩いた
  2. 大切なものにいたずらをしたので長時間正座させた
  3. 友達を殴り怪我をさせたので、同様に子供を殴った
  4. 他人のものを盗んだので、罰としてお尻を叩いた
  5. 宿題をしなかったので、夕ご飯を与えなかった


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答えは「全て体罰に該当する」です。
グーで殴ろうがパーでひっぱたこうが、頭だろうが尻だろうが、直接手を下そうが間接的な攻撃だろうが、肉体的にダメージを与えるような行為は全て体罰である、と厚生労働省のガイドライン(まだ素案ですが)上で書かれています。

日本人は「体罰」にユルイ民族である・・・

実は、この体罰・・・
「日本人の大半が容認している」という、かなり衝撃的な調査結果があります。

公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2018年2月に発表した「子どもに対するしつけのための体罰等の意識・実態調査結果報告書」によると、しつけのために子供にをたたくことを「決してすべきではない」という回答者は4割に留まり、実に6割もの人が体罰を止むを得ない行為だと捉えている結果が出ているのです。

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また、以下はこの「たたく」の対象をもう少し具体的に分類した設問ですが、"お尻" や "手の甲" を対象にした行為を7割近い人が容認しています。要するに、場所さえ考えれば体罰をすることは止む無しと考えるのが日本人なのです。

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ところで、育児する中で子供の言動に対してイライラする人の割合は全体の82%に上り、ほとんどの親御さんが大なり小なりストレスを抱えている訳ですが・・・

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その中でも、比較的頻繁にイライラを感じる人の、約8割が我が子に手を出したことがあるというのです。これを見ても子育てにおける体罰は決して「異常なことではない」という実態がお分かりかと思います。

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体罰・虐待は、私達の直ぐ近くで起きている

これらのデータを見て、子育ての経験がおありの読者様なら、少なからず頷いてしまう部分もあるのではないでしょうか。「何度言っても言うことを聞かない」「反抗的な態度を取られる」「自身が極度に疲れている時に限って泣き止まない」等、イライラが募るあまり、つい手が出る衝動に駆られることもあるでしょう。

正直に言うと、私も、そういう経験はゼロではありません。自分の行為を肯定するつもりは決してありませんが、本当に、どうしようもない瞬間があるのです。

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そして、体罰が行き過ぎると、虐待に発展します。
ここで、一つリアルなお話をさせて下さい。

私が親しくさせて頂いているフォロワーさんの中に、幼い頃、父親から酷い仕打ちを受けていた方がいらっしゃいます。殴る蹴るの暴行はもとより、時には包丁を突きつけられて脅され、家から追い出されることも数限りなかったそうです。

私たちが考える「我が家で、安心して過ごすのが、当たり前」・・・そうではない過去を持つ人が、本当に、ごく近しい人の中にもいらっしゃるのです。
(注記)既に本人は、その過去を「今の自分を形作る、全ての経験だったから」と乗り越えておられ、この記事で書くことについても快諾頂いております。

そういった事実を打ち明けられ、虐待は決してニュースの世界だけの話ではない。直ぐ目の前にあることなのだという現実をまざまざと思い知らされて、私は大きなショックを受けました。

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社会が、体罰・虐待のサインをどう拾うのか

今回の法改正により、体罰が法的に禁止されることになった訳ですが、それによる罰則規定は無く、抑止力としては殆ど無いでしょう。また、児相の強化が盛り込まれてはいますが、これも一朝一夕で改善するなんてことは有り得ないと推察しています。それほどまでに現場は人がおらず、疲弊し切っている。

そうこうしている間にも、私達の近くでは、リアルに体罰・・・果ては、虐待的な行為が繰り返されているかもしれないのです。

もし、貴方が住む部屋の隣から、子供の泣き叫ぶ声が頻繁に聞こえてきたら・・・
もし、貴方の知人が子供に虐待を繰り返している事実を知ってしまった時・・・
貴方なら、どうしますか?

事実、虐待・ネグレクトによって毎週のように幼い命が失われています。

www.sankei.com


虐待する当人の悩みを、誰が聞くことを出来ますか?
ひた隠しにされる虐待行為を、どう発見出来ますか?

こういった問題の大半は、なかなか表立っては現れず、お役所によるセーフティーネット任せでは十分に拾い上げることが出来ない筈なんです。法律を改正しようが児相を強化しようが、その本質は1mmも変わらない。

それだけに、身近に接する人たちこそがセーフティーネットそのものになるべきだと思うんです。虐待する親が発する小さなシグナルをいかに周りの人たちが検知し、警察ないし専門家の手による介入につなげられるか。

現代社会は「他人に関与したら負け」という風潮がとても強くなっていますよね。しかしながら、それを恐れずに積極的に関与することこそ、虐待死を未然に防ぐために私たちが出来ることではないのだろうか・・・そんなことを、件のフォロワーさんと共に語り合いながら、強く感じた次第です。