しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日も、当ブログをご覧頂きありがとうございます。
当ブログでは、この現代社会、マネーリテラシー(お金に関する知識)が無いと、詐欺まがいの会社はおろか、国からもあっという間に食い物にされてしまう、という世知辛い状況について重ねて主張してまいりました。
今回はその中でも、特に社会に出る前/出たばかり、ないし日々の生活に追われてなかなかお金が貯まらないヤングエイジたち・・・いわばかわいい「ヒツジさん」を、お口の大きな「オオカミさん」が舌なめずりしながら窓の外から狙っている
そんな童話にもならない恐ろしいお金のリアルをしっかりお伝えしたいと思い、取り上げてみました。
カード会社のイメージ戦略が酷い!
さて、少し前のことですが、Twitterにこんなツイートが流れました。某カード会社の、クレジットカード宣伝用パンフレットなのだそうですが、
金銭感覚どないなっとるんや...(´・ω・`;)
— こまた (@sYEx56E1sUgHAGL) November 17, 2019
しかも借金して女子会とか(´-ω-`) pic.twitter.com/rrlmJrXmuj
「来月の支払いが厳しいからリボにしよ~」
「今日の女子会は、キャッシングで準備~」
っていう言いっぷり・・・
マ ジ 狂 っ と る
セ〇ンはクソ認定ね
"トリセツ" という言葉と共に可愛目な雰囲気を出し、少しでもライトなイメージを植え付けようとしているのがミエミエです。もちろんターゲットは「若者」
リボ払いが世界最悪・最凶の支払い方法であることを知らない方はこちらにはいらっしゃらないでしょう。仮に20万円のバッグを購入した際、月々5,000円のリボ払い(年率15%)にしたら、掛かる手数料は何と・・・
※セ〇ィナカード「ショッピング返済シュミレーション」より
鬼の+25%増し払いですぞ~い!
ついでに別のカード会社のサイトからも同様な事例を引用しますね。下のスクリーンショットのように、かわいらしいイラストと「リボ楽だ」なーんて語呂の良いフレーズを使ってその凶悪な利回りをひた隠しにし、「月々の負担が少なければ楽チンだよね♡」という幼い気持ちをしゃぶり尽くす、恐ろしい悪鬼共。
セ〇ィナカード、お前のことだ。
みんな使ってるあのアプリも遂に・・・
さて、ヒツジさんを狙っている恐ろしいオオカミさんは、決してクレジットカード会社だけではありません。
誰もが使っている、超メジャーなメッセンジャーアプリ「LINE」このアプリ上で、申し込み・審査・入金までの全ての手続きが完結する新しいローンサービス『LINE Pocket Money』が、この8月末(Android版。iOS版は9月頭)に開始しました。
キャッチフレーズは
「今すぐ、ちょっと、あるといい」
なんだって。
だからみんな気軽に借りようぜ~!ってこと?
申し込みは至って簡単。アプリ上で申し込み、本人確認処理を行うと即時審査に入ります。審査合格後、希望の借入金額を入れると「LINE Pay」のアカウントにその金額がチャージされるといったプロセスになっています。
この「LINE Pocket Money」
支払い条件が何なのか、よく読んでみましょう。
・・・って、おい。
思い切りリボ払いやんけ
「残高スライド方式」
毎月、〆日における借入残高を確定し、借入残高に応じて段階的に返済定額(ミニマムペイメント)または定率を変更する方式(スライド制)の総称。
「残高スライド定額方式」
残高スライド方式のうち、借入残高に応じて段階的に返済定額を変更する方式。定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
「残高スライド元利定額リボルビング方式」
残高スライド定額方式のうち、定額部分から利息を差し引いた金額を元金返済に充てる方式。元利定額リボルビング方式にスライド制を導入したもの。
(※以上、全てWikipediaより)
要するに、月々の借入残高状況に応じて利息部分・返済定額部分が変わるというものです。残高が減れば減るほど支払いに占める元金返済部分が増えるため、幾分マシな条件ではありますが、基本的にリボルビング(回転式)な支払い方法であることに変わりはありません。
仮に20万円のバッグを8%で借りた場合、利息部分は約17,000円になります。これを高いとみるか安いとみるか・・・当ブログでは語るまでもないでしょう。
それより何より、ボタン一つで借りる気軽さをリボ払いと組み合わせるその仕組みそのものが「凶悪」だと感じざるを得ない。
「お金を借りる」ことへのハードルを下げるな
このように、LINEのような圧倒的に若者に身近なサービスが、その気軽さを隠れ蓑にしてバカ高い金利を課すローンサービスに誘導するのを見ていると、腹立たしさしか感じません。私にとってはもはやクマとウサギのキャラクターの目が$マークにしか見えないんですが?
住宅ローンや奨学金ローン等、借金が人生の分岐点で本当に必要な時の切り札となること自体は疑いようもないでしょう(かくいう私も、住宅ローンは組んでいます)しかし果たして、この記事で挙げたような「日常的に」「困った時に」「ちょっとだけ」という軽い感覚で使うべきサービスなのでしょうか?私はそれは、マネーリテラシーの中でも最低ランク、一番やってはいけない悪手だと、声を大にして言いたい。
そして様々なイメージ戦略で、そんな「お金を借りる」ことへの心理的ハードルを下げ、マネーリテラシーの高くない若者に付け入ろうとしているオオカミ的な会社共。私はそれら全てを、この場を以て一方的にクソ認定させて頂きます。異論は認めません。
将来の日本を支える若者の皆様には、正しいお金の使い方を知ってもらいたい、お金を借りることの危なさを分かって欲しいのです。少なくともこれらクソ認定された金儲け会社の養分には決してなって欲しくない。当ブログを読んで、そう感じるきっかけが一つでもあれば、と願ってやみません。