しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日も、当ブログをご覧頂きありがとうございます。
現在わたくし、田舎の実家に帰省中です。
久しぶりに両親や兄弟家族たちと共に、のんびり過ごしております。
両親は既にリタイアして年金生活に入っていますが、父・母とも現役時代仕事に打ち込んだこともあって、それなりに財を築けている様子。数年に1回海外旅行に行ったり、日々趣味に打ち込んだり、慎ましやかながら充実した老後を送っていることを話の節々から感じます。
そういう両親の姿を見ながら、私も
- 自分の老後も、日々質素でいいから、好きなことをして過ごしたい
- 1年・1ヶ月・1日でも早く、仕事から切り離された日々を送りたい
という思いを新たにしている、このお盆休みです。
2000万円問題で脚光を浴びた、老後の生活費用
数ヶ月前に世間をお騒がせした「2000万円問題」。
まだ記憶に新しい方も多いかと思います。
将来自身が貰えるであろう年金の金額と実際の支出の差額で、死ぬまでに約2000万円分の不足が発生するので、それを自助努力で蓄えましょうというもの。
厚生労働省が発表した標準的モデル世帯での2019年の年金支給額は、約22万円/月だと言われています。
「じゃ、節約してその金額の中で生活費用を収まるようにすれば、別に2,000万円貯めなくても何とかなるっしょ?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。以下ネット記事の筆者も、そんな感覚で『心得』を書いておられるんですが、
しかし、私しょこら@はこの筆者のような見方に対してあまりに楽観的過ぎると、こちらの記事で警笛を鳴らしたい。老後の生活は「ルーチンを減らす」とか「モノを減らす」といった現役時代の延長感覚では到底考えられないことが多々あるはずなのですから
この筆者、ちょっと想像力が足りてないんでないの?
「老後の支出は今より下がる」なんて言えない
上記のネット記事では「老後の支出は今より下がる」という大前提で話を始めています。そもそも、この見立てが間違っています。
今より上がる・下がる、というのは相対的な見方であって、人によってその結果はバラバラのはず。どういうことかというと、
常に新しいスーツを身にまとい、付き合いで飲み歩き、コンビニに寄ってスイーツを買って家に帰る・・・こんな現役時代を送っていたら、そりゃあ仕事の人付き合いが減る老後、出ていくお金は多少は減るでしょう。
でも、衣類はおろか日々の食事もケチりまくって、人付き合いもせず、コンビニにも寄らない極貧リーマン生活を送ってきた人にとっては、老後の支出が減る余地は少ない・・・いえ、むしろ増える可能性すら有り得ます。
要するに、老後の支出がどう転ぶかなんて、個々の懐事情次第で幾らでも変わってきますし、一元的に話を進めるには無理があります。自分の現在の収支に当てはめて考えましょうよ、という話。
老後の3つの不安定要素を考える
さて、老後の生活費を想定する上で、現役時代と比べて支出増加となり得る「不安定要素」が少なくとも3つあると考えます。何かというと、
- 健康状態の変化(→医療費)
- 食生活の変化(→食費)
- 機動力の変化(→交通費)
それぞれ、簡単に説明いたしましょう。
健康状態の変化
幸いにして、私の両親はまだまだ健在で実にありがたい話なのですが、健康なんていうもの、それが一生続くことは有り得ません。幾ら気を遣っていたとしても、気付かないうちに身体のあちこちにガタが来るんですよね。
ワイも、いつの間にか高血圧に悩まされとるんや・・・
基本的に、通院・投薬などの治療費用というのは、歳を取るごとに加速度的に増えると考えておくべき。それが具体的に幾ら掛かるのかは、その人の健康状況次第なので分かりませんけどね。
食生活の変化
「三食ともに吉野家ラブ♡」「朝飯は抜き、昼飯パン1個、夜はサラダチキンのみ」そんなバランスの悪い食生活でも身体がついてくるのは若い内だけ。歳を取ると食が細くなり、濃いもの・脂っこいものを受け付けなくなっていきます。
それに、そんな食生活を高齢になっても続けていたら、健康悪化が一気に加速して問題が噴出しちゃいます!健康維持に不可欠なバランス良い食生活には、やっぱりそれなりのコストが掛かってくる。
老後まで、現役時代のような「節約型」で「単調な」食生活は送れなくなると考えていた方が良いのではないでしょうか。特に自炊の出来ない人は尚更。
機動力の変化
歳を取ると足腰が弱まります。当然ですよね。
そうなると途端に外出し辛くなります。また免許を返納すると、今まで車で行けた場所に行くため、バス・電車等を使わなければならなくなる。
私の両親も「そろそろ免許の返納かなぁ」という話をしています。けれども近所にお店もなく、その点が大きな困り事。ネット注文・自宅配送のサービスも、多種多様かつやり方が複雑で、ハードルが高い様子。
余談ですが、老人のITリテラシーを他人事だと思っちゃダメですからね。両親も決して流行りものに疎かった訳ではありませんが、やはり最近のサービスにはついていけないと言っています。私自身も同じ立場になった時、未来の最新テクノロジーについていけるかどうか、自信は全くありません。
話が逸れましたが、田舎の事情を見るにつけ、機動力不足による不便な場面は日々発生し、それを補うための追加コストは避けられないと感じます。
不安要素を踏まえて、支出予測は余裕目に
以上3点が、両親の老後の過ごしぶりを通して私しょこら@が感じる、現役時代と老後の間の大きな「環境変化」です。こういった点を踏まえると、例え毎日仕事に行かずに済むとは言えども、一概に生活支出が減らせるとは限らない、と感じられるのではないでしょうか?そして質の悪いことにこれらの費用を正確に予測することは極めて難しいという側面があります。
そんな中で私達が出来ることは、
- 余裕を持った収支計画を考える
- 早いうちから、健康維持だけは最善を尽くす
この2点に尽きるのかなと。
私も、両親のように充実した老後を送れるよう、今から意識して準備していきたいと思った次第です。