【24/7】高配当株とかマイレージとか車とか【独り言】

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高配当株の王者(2914)JTが2Q決算を発表!今後も増配は期待できるのか?!

しょこら@(@syokora11_kabu)です。
本日もブログをご覧頂き、ありがとうございます。

昨日7/31の大引け後に、私のポートフォリオの中でも最大構成比率(12%)を占め、且つ多くの配当投資家の懐事情を一手に支えているであろう超・重要銘柄
(2914)日本たばこ産業 JT
の、2019年12月期第2四半期決算発表がありました。

たばこがオワコンと言われる中、同社の業績はどうなっているのか?果たして今後の減配リスクはあるのか?ホルダーのみならず、なかなか興味深いところではないでしょうか。早速、決算発表をレビューしてみました。

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2Q決算は「減収・減益」だが、配当は維持

同社の「2019年12月期第2四半期 決算レポート」原文は、IRのこちらから参照できますので、興味のある方はご覧ください。

先ず結論から申し上げますと、

  • 2Qは、前年比で減収(▲1.3%)減益(▲17.2%)
    但し為替影響無しとした場合、増益(+4.8%)
  • 通期予想は、同減収(▲2.1%)減益(▲8.3%)
    為替影響無しだと増益(+2.4%)
  • 配当予想は、年間154円で変わらず

という結果でした。配当維持については先ずは一安心といったところですね。

具体的な数字は、同レポートからの引用で失礼します。
先ずは2Q決算結果です。

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※「2019年12月期第2四半期 決算レポート」より引用

そして、以下の数字が年度見込です。紛らわしいのですが、為替一定ベースの営業利益は当初見込並だが、前年実績からみればプラスである、ということです。

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※同上

決算結果を見た、事業状況のポイント

今回の発表を眺めた上でのポイントとして、以下だと考えています。

  • 海外タバコは好調だが、為替影響が打ち消し!
  • 国内タバコは需要減だが、単価UPで利益増!
  • 医薬事業は、抗HIV薬ライセンス契約解消により利益半減!

特に国内外タバコ事業にフォーカスして、少し補足してみます。

海外タバコ:為替影響が販売増の収益を打ち消し!

海外でのたばこの販売状況は、非常に良いと言えます。
4~6月の出荷本数ベースでは、トータルで前年同期比+8.2%もの大きな増加でした。RoW(Rest of World)いわゆる新興国で+同17.5%、CIS+、いわゆるロシアとその周辺国で同+7.9%など、南・西ヨーロッパ地域を除き全てプラスで推移しています。これに伴うドルベース営業利益も、為替影響を除けば同+6.0%という好調さ。

しかし、ここに為替影響を入れると数字が一変してしまうのです。営業利益が同▲19.1%と、大きく下がる結果になりました。以下表、USドル対各国現地通貨の増減をご覧の通り、いずれもドルに対して大きく安い方向になっているのがお分かりになるでしょうか。特にトルコリラとイランリヤル。

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※同上

円安なのでドル→円での利益は増えますが、現地通貨→ドルの利益が減るので、トータルでは収益が悪くなってしまっている、という構図ですね。

国内タバコ:需要減を単価アップとRRPでカバー!

一方の国内タバコです。こちらはもう言うまでも無く、紙巻タバコの需要減はもはや既定路線です。4~6月の出荷本数は前年同期比6.8%の減少となりました。

しかしながら、単価増と、RRP(Reduced Risk Products:いわゆる電子タバコ)による収益寄与によって、調整後営業利益は同+6.6%と、逆に大きく増加しているのです。

要するに、数が減りつつあるヤニラーから集中的にむしり取っている状況であると言えるでしょう。

あーあ、またヤニラーを敵に回す言い方を・・・

 

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タバコ事業への投資は大丈夫なのか?

以上を見て、読者の皆様は同社のタバコ事業の現状をどう捉えられましたたでしょうか。個人的には、今回の決算内容は特に悪くないなと感じています。

為替が悪さをしているとはいえ、海外におけるタバコ販売状況・シェアは新興国を中心にいずれも大きく伸長しており、需要は十分取り込めていること。

国内においても、需要自体は引き続き減少傾向でにもかかわらず、単価が上がろうが買う客層がいるおかげで利益が十分取れていること。これは本当に特筆に値すると感じます。更にPloom TECH+及びPloom Sの全国展開が今夏から本格的に始まり、更なる収益増加が見込める。

以上より、投資対象としてのタバコには問題無い、と私は考えています。

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EPSは、前年度実績215.31円から前回2019年度見込が202.96円、今回の同見込は202.62円と、若干減ってきています。今後の更なる増配への期待値は微妙なところだと感じていますが、今の利回りでも十分魅力的ですので、維持さえしてくれれば全く問題ないところ。

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株価ですが、海外投資家どもの撤退を反映してか、相変わらず右肩下がりの状況です。いつ買っても直ちに含み損になります。すなわち「エニタイム買い時」という、なかなか稀有な銘柄だと言えるでしょう。個人的には、2,400円を切るラインを次の買い増しシグナルにしようかなぁと考えています。

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当ブログでは、特定の銘柄を推奨してはおりません。

くれぐれも、投資は自己責任でお願いします!