しょこら@(@syokora11_kabu)です。
先日、減配リスクを少しでも抑えた銘柄探しとして、3つの要素を中心にスクリーニングした記事を書きました。
その中でも最終候補リストに残り、個人的に気になっていた銘柄が
(5110)住友ゴム工業
です。3月権利確定ではないのですが、日本を代表するタイヤメーカー、そして高配当株であるこちらの銘柄が買い時ではないかと思い、記事にしてみました。
世界5位のタイヤメーカー
以下表は、2017年度の世界タイヤメーカー売上高トップ10ですが、住友ゴムは第5位に位置するグローバル企業です。(5108)ブリジストンは栄えあるNo.1
上位2位が圧倒的。グッドイヤー・コンチネンタルが第2グループ。あとは混戦模様といった様相。こちらの業界も他と同様M&Aによる競争が激化しており、今後は各社が10位以下の企業を取り込むことで順位が大きく変動すると予想されます。
投資妙味が高まる・・・?
そんな住友ゴムの株価ですが、先週金曜3/8終値で1,301円まで落ちてきました。2019年の予想配当金は55円/年ですので、利回りは税引前ベースで4.23%と、なかなかの高配当ぶり。5年チャートを見ても、そろそろ打診買いして良い頃ではないかと思うのですがいかがなものか。
本音を言うと、世界の王者たる(5108)ブリジストンが欲しいのですが、
株価が高すぎて買えんのや!(泣
ブリジストンの株価が4,305円、これで住友ゴムが300株買えます。貰える配当金はブリジストン100株16,000円に対し、住友ゴム300株で16,500円と少し効率が良い感じ。ちなみに両社とも6/12月が権利確定月です。
以下はブリジストンの5年チャート。2社とも似たようなカーブを描いていますが、ブリジストンはここ最近下げ止まってます。前回12月期決算でブリジストンは19年度を増収増益と予想したのに対し、住友ゴムが増収減益とし、やや明暗が分かれた格好となっています。
各種指標は、可もなく不可もなく
住友ゴムのそれぞれの指標を軽く眺めてみます。
売上高は2016年に掛けて落ち込みましたが回復基調です。利益はあまり伸びていません。新興国を中心とした設備投資費用がかなりの重しとなっているようです。
EPSは2016年以降落ち込んでいます。配当性向は40%を上回ることがなく、余裕ある水準です。配当金はここ4年間55円で据え置かれています。過去10年間減配はしていません(リーマン直後の2008年に、20円→18円としています)
営業キャッシュフローマージンは10~16%の間で推移しており、合格点と言えるかと思います。しかし2017-18年は必ずしも調子が良い雰囲気ではありませんね。
総じて非常に手堅く、悪いと言うまではいかないが、ここ数年利益が伸ばせず苦しんでいるという印象です。それが今の低調な株価に表れているのでしょう。
タイヤメーカーは生き残れるのか
タイヤメーカーが最も影響を受けるのが、自動車の販売動向です。以下の記事にも書かれていますが、これからの自動車産業は"CASE"(Connectedコネクテッド + Autonomous自動運転 + Sharingカーシェア + Electrification電動化)がトレンドになると言われています。その中で、特にタイヤの売れ行きに影響しそうなところが、カーシェアです。
今はまだ小さい「車は持たずにシェアをする」というニーズが、今後どこまで広がるかによって、タイヤ市場全体のパイは大きく左右され、販売ルートも個人向けからリース会社向けにシフトすると考えられます。またそれに合わせて求められる耐久性も高くなり、補修用(交換用)というニーズも増えていきます。
タイヤは、自動車を構成する何万点という部品の中でも、日系企業が世界で大きな存在感を維持出来ている内の一つ。その技術力を今後も信じれられるのであれば、こちらやブリジストンといったタイヤ株は、配当生活のためのPFの一角に入れておくに十分足るカテゴリーだと考えています。
当ブログでは、特定の銘柄を推奨してはおりません。
くれぐれも、投資は自己責任でお願いします!