しょこら@です。
株式による資産運用には、大きく2つのアウトプットがあります。
一つは株価の値差により利益を得る「キャピタルゲイン」もう一つは、株式を所有することで得られる配当による「インカムゲイン」です。そして世間一般的には、株をやる=キャピタルゲイン=お金儲け、という見方をされるように思います。
現在私は後者、配当を得るために株を購入していますが、世間が言うようなお金儲けをするためにやっている、という意識はありません。
「株はお金を得るためにやるんだから、お金儲けだろう!?」とお思いの方が多いかもしれませんね。私にとっては、お金儲けではなく副収入のソース(源)の一つという感覚です。捉え方の違いでしょうが。
働けなくなった時の収入源確保はとても重要
現在サラリーマンをしている人にとっては、毎月一定の給与を得ることで生活費用を確保することが出来ています。しかし定年後、もしくはそれより前の役職定年等で、給与がガクッと下がった時、それをどう補うかは由々しき問題です。
自身でアルバイトをする・奥さんにパートに出てもらう、といっても60を過ぎた老体に鞭を打って夜遅くまで働くというのは、なかなか辛いものがありませんか?
数年前ですが、公共財団法人生命保険文化センターが行った「生活保障に関する調査」によると、老後に必要とされる最低限度の生活費用は、夫婦2人で22万円が平均値となっています。
※平成28年度 生命保険文化センター「生活保障に関する調査」より
これに、余暇をそれなりに楽しむために必要な趣味や教養、周りとの付き合いなどにかかる費用を考慮した「ゆとりある」生活費用となると、35万円に上がります。
※同上
一方、先行きに暗雲立ち込めている年金制度ですが、仮に将来もこの制度が続いているとして、民間の会社で働く旦那さんと専業主婦の奥さんがもらえる年金は、年収や年金への加入年数にもよりますが、ざっくり20~22万円くらいです。
上記の生活費用と、この年金受給額の差額を補うために何らかのの対策を講じないと、待っているのは辛い老後。しかも年金支給開始は65歳(70歳になるかも?)なので、それまでの間はさらに厳しい状況なのです。
複数の収入源を確保しよう
そんな先行き不安の中、収入を100%給与に依存した状態は非常にリスキーだと言えます。個別に複数の収入源を持っておくことが大事ではないでしょうか。
- 不定期のアルバイト、内職
- 不動産運用
- アフィリエイト
- 株式による配当金
このうち、アルバイトは肉体的に辛い、不動産運用は初期投資のハードルが高い、アフィリエイトは安定度に欠ける、という点を考慮しても、株式運用は比較的手をつけ始めやすい方策だと思います。ただし、当然ながら減配や倒産等のリスクはありますから、そこは十分に注意が必要ですからね!
個人的には、老後もこのブログ活動で、アフィリエイト・広告収入が得られていればいいのですけど.. (´・ω・`)
目先の含み損は、気にしない
株式を購入する上で誰しも気になるのが「株価が下落したことで含み損を抱えること」ですが、高配当株による運用のメリットは、その点を過度に気にし過ぎる必要がないことだと考えています。
代表的な日本の高配当株である(2914)JTを例にとってみてみましょう。
こちらの株は、現在約26万円で100株購入できます。100株保有の場合、毎年税引後ベースで約12,000円ほどの配当金がもらえます。目先の数万の含み損なんて、数年で回収できます。
そもそも、含み損が損失として確定するのはあくまで "その株を売却する時" ですから、手放さない限り、気にする必要すらありません。JTが倒産して株が紙切れになるという最悪なケースも「20年会社が持てばチャラやろ?」と楽観的に捉えられます。従って、長い期間持てば持つほど、そのリスクは下がる訳です。
まぁ、実際には倒産の確率なんて考えるまでもないのですが、怖い場合は、一社に全力投下せず、他の複数の銘柄を買ってそのリスクを分散させれば良いのです。
含み損を避けるべく、株価の最安値で買えれば理想なのは当たり前・・・でもそんなことは誰にも分かりません。一方、単に長い期間保有するだけなら私のような凡人でも出来ます。少しでも割安だと思ったら今からでもどんどん買って、生涯ホールドのつもりで保有していきます。
「月10万円」の配当金収入のためには
私は現在、日本株・J-REIT・海外株を組み合わせて保有しています。目標としている利回りは、税引後ベースで3.5%です。リスクを取ればもっと高いところを狙えますが、これくらいが心地良い水準かなと考えています。
仮にこの水準で月10万円の配当収入を得るなら、約3,400万円分の投資が必要となります。これは一朝一夕に到達する金額ではありません。私の残り10数年のサラリーマン生活をかけて、いかにここに近づけるかが大きな壁です。そのためにも、配当再投資による複利運用プラス、日々節制しながらの投下資本最大化を全力で進めなければなりません。
20代・30代の、より若い世代の方でしたら、更に時間的余裕があります。ウサギとカメの話ではありませんが、少しでも早くから始めることが、安心して暮らせる未来を創る第一歩ではないでしょうか。